震災から6年
2017年03月11日
弁護士の佐藤剛志です。
今日で震災から6年が経ちました。
犠牲になられた方のご冥福をお祈りいたします。
私は、震災当日は、郡山での裁判のため高速バスで移動中でした。
ガクンという衝撃の後、バスがスピードを落としたため、何が起きたのかよくわかりませんでしたが、バスの運転手さんのアナウンスで大きな地震が起きたことを知りました。
事務所に確認しようとしましたが、電話はなかなかつながらず、バスも高速を降りて一般道で郡山に向かいました。
その日は、結局事務所に連絡が取れないまま、いわきに戻るバスなども動かなかったので、郡山の先輩の弁護士の先生の事務所に泊めていただきました。
翌日ようやく事務所と連絡がつきました。
事務所内部の本棚が倒れたりしたものの、スタッフは全員無事でした。
その後、福島原発の事故の情報が入り、私もスタッフも東京に避難することになり、事務所が再開できるまで1か月位かかりました。
当時富岡にあった事務所は、避難区域となりそのままの状態になり、閉鎖を余儀なくされました。
今年の4月から富岡町の避難指示が解除されますが、当時と異なって個人事務所になりましたので、当面富岡の事務所を再開する予定は立てられない状況です。
現在でも東電賠償や、震災が原因で不仲になり離婚問題に発展してしまったという相談を受けることもあります。
建物や街は大分復興してきていますが、被災された方の心中はまだまだ復興とはいかないのではないでしょうか。
ここのところまた地震が多く、私自身も不安になることがありますが、当事務所は被災地の事務所として皆様のお役に立てますよう努力していきたいと思います。