自賠責保険料
2017年01月24日
弁護士の佐藤剛志です。
平成29年4月から自賠責保険の保険料が引き下げられる見込みです。
一般的な2年契約で普通自動車は2,010円、軽自動車は約1,300円の引き下げになるそうです。
これは、自動ブレーキ等の車両の改良により事故件数が減っており、保険金の支払いが減少していることによるものです。
事故件数が減っているとはいえ、ひとたび重大な人身事故を起こせば、自賠責保険の範囲ではカバーできないことも多いと言えます(自賠責保険の限度額は、傷害による損害は120万円、死亡による損害は3000万円とされています)。
保険金が支払われるということは、被害者の救済になることはもちろんのこと、加害者にとっても刑事裁判の量刑などで考慮されることもあります。
どんなに技術が進んで事故件数が減っていったとしても、一旦事故を起こしてしまうと被害者・加害者の人生に大きな影響を与えてしまいます。
事故を起こさないように安全運転に努めることが第一ですが、万が一の場合に備えて任意保険への加入も運転者の義務と考えていただきたいと思います。