台風の意外な影響
2019年10月17日
弁護士の佐藤剛志です。
いわき市では台風19号による大雨で平浄水場が浸水して断水の影響が出ました。
同じ平地区でも、断水にならなかった地区、比較的早く水が出た地区、断水が続いている地区がありました。
これは、浄水場の給水区域が関係していたそうで、元々上野原浄水場の給水区域であった地域は、平地区でも断水がなく、早めに平浄水場から上野原浄水場に切り替えた地区は、比較的早く水が出て、切り替えができない地域はしばらく断水が続いているということでした。
水道の配管はかなり複雑に巡らされているところもあるようですので、隣の建物は出るのに、こちらの建物は断水ということがあるようです。
ところで、台風19号では放射性物質検査事業を受託しているNPO法人の事業所が浸水して、検査が実施できない状況になったそうです。
そのためいわき市の給食の食材の検査ができなくなりましたが、現在ほとんど放射性物質が検出されていないことから、いわき市は食材の検査なしに給食を提供することとしたそうです。
この措置に対して、検査されていないのは気になるという生徒・父兄のために「学校給食停止等申出書」を提出することによって弁当の持参を認めるそうです。
おそらく問題はないのかもしれませんが、ここまで市民を不安にさせる原発事故の重大性を改めて感じました。
台風による水害もどこまで予測するか難しいですが、これからは、想定外と思われることも考えて、それにどこまで対応していくかを考える必要がありそうです。
また、水害は自然のが相手ですので降雨自体を止めることはできませんが、原子力発電所は人間のやることですので止めるという判断もできるかと思います。