刑事事件継続中(保釈請求その1)
2023年02月16日
1月の当番弁護士のときに受任した2件の私選事件は、2件とも起訴され、正式裁判が行われることとなりました。
(国選事件は略式起訴=罰金で終わりました)
起訴されたもののうち1件は金曜日の夕方4時ころに起訴されたのだが、これはいかがなものかと思います。
起訴されると保釈請求ができるようになるのですが、仮に保釈が認められた場合でも、金曜日の夕方では、数百万円という保釈保証金を準備することは難しいです。今回も、月曜日にならないと金融機関からお金をおろせないという事情から、保釈保証金を納めたのが月曜日の昼間になってしまいました。そうすると、せっかく金曜日には保釈決定が出たのに、実質的に2日間余計に勾留したような形になってしまったのです。
もちろん、起訴は検察官の裁量ではありますが、我が国の刑事司法は「人質司法」という国際的な批判もありますので、そのあたりも考慮して、少しでも身柄拘束がなされない方向での運用を求めたいところです。