パスポート
2019年09月23日
弁護士の佐藤剛志です。
パスポートの査証欄のページを追加できる制度(「増補」制度)が廃止されるそうです。
この増補制度を採用している国が少なく、偽造旅券と間違えられる可能性があるので廃止するそうです。
私も、10年有効のパスポートを持っていますが、査証欄が一杯になるほど海外に行くことはないので、この「増補」制度は知りませんでした。(10年有効のパスポートでは、査証のページは44ページあるそうです。)
この「増補」制度は、旅券法12条1項に規定されています。手数料についても同法20条1項5号に2,000円と規定されています。さらに、同法20条2項は、各都道府県が条例で都道府県の手数料を徴収することを認めており、旅券法施行令2条3号で500円と定められています。合計2,500円かかることになります。
なお、10年有効の旅券の発給手数料は、国が14,000円(旅券法5条1項本文、同法20条1項1号)、都道府県が2,000円(旅券法施行令2条1号)の合計16,000円となります。
また、パスポートの査証ページのデザインが変わるそうです。葛飾北斎の冨嶽三十六景のデザインとなるそうです。この新デザインは、2019年度の導入予定と発表されていましたが、今のところいつからかは、まだ正式には決まっていないようです。