震災避難者数
2019年06月11日
弁護士の佐藤剛志です。
4月に復興庁が、震災避難者数が5万人を下回った(約48,000人)と発表していましたが、精査した結果5月現在で5万人を超えていた(約51,000人)と発表し直しました。
人数の増加は、不明扱いになっていた親族や知人宅への避難者数を計上したことが原因だそうですが、正確な実態把握はなかなか難しいのかもしれません。
震災の翌年くらいまでは避難者数は約35万人でしたので、それからすると約7分の1に減少はしています。
しかし、震災から8年以上経過しても、まだ5万人もの避難者がいるということですね。
阪神・淡路大震災の時も、一時的に避難者は30万人を超えていたそうですが、約7か月後には、避難者数が0になったそうです。
さらに、福島県から県外の避難者が約11,293人、岩手県は2,718人、宮城県は1,594人と被災三県の中で福島県の避難者が特に多くなっています。
これらのことから考えると、地震という自然の原因ではなく、原発事故という人間によるものが重大な原因になっていると考えてよいのでしょうね。