裁判官の給料(報酬)
2019年02月05日
弁護士の佐藤剛志です。
裁判官は、裁判の公正を保つため職権行使の独立性が認められ(日本国憲法76条3項)、その独立性を担保するために定期・相当額の報酬の保証及び減額が禁止されています(憲法79条6項、80条2項)。
では、裁判官はどれくらいの給料(報酬)をもらっているのでしょうか。
独立性の担保ということからすると、相当高額の給料をもらっていると思われるかもしれません。
裁判官の給料は、「裁判官の報酬等に関する法律」で規定されています。
最高裁判所裁判官、高等裁判所の長官は、他の裁判官とその地位ごとに規定されていますが、その他の裁判官は、裁判官も公務員ですので、何号、何号というように等級によって給料が決められています(これに勤務地等により別途手当が支給される場合があります)。
それによると、最も高い最高裁判所の長官は月額201万円、最も低い判事補12号(新任の裁判官の初任給と考えてよいでしょう)は、月額23万3,400円と規定されています。
これを安いと思うか、高いと思うか…。裁判官というものを司法の守り手と考えるかどうかでしょうか。