消費税増税
2018年12月17日
弁護士の佐藤剛志です。
先月のブログで消費税の軽減税率についてお話ししましたが、消費税増税について少し怖いタイトルの書籍を読んでみました。
「『10%消費税』が日本経済を破壊する」藤井聡著(晶文社)という書籍です。
消費税増税が日本国内の消費を抑制し、長期のデフレ不況の原因となっているという見解です。
近時景気の拡大傾向が続いているのは、内需拡大ではなくアメリカ等海外の好景気による輸出拡大によるものだそうです。そして、輸出による景気拡大の指標は、主として輸出の割合が大きい大企業の指標が中心なので、国内就業人口の9割は中小企業の従業員であることから、国民の実感として景気が拡大しているとは感じられないということだそうです。
消費税を導入しない場合の代替財源をどうするかなどの提案も説得的になされています。
税制の問題は、なかなか難しいのですが、私たちが将来に向けてどのような社会を作っていくのか、考えなければいけない大きな(大きすぎる?)問題だと思います。