浮気って罪ですか???(その2)~浮気と不倫と不貞と①~
2022年04月04日
法律家は、法律用語の定義から考えることが多い。
浮気問題を考えるとき、「浮気」という言葉と「不倫」という言葉がよく使われる。
また、法律家は「不貞」という用語を用いることが多い。
これらの言葉は違うのか同じなのか、そもそもどういう意味なのだろうか。
まず、「浮気」について調べてみたところ、「精選版 日本国語大辞典」というものでは、「浮気」について
➀ うわついて落ち着きのない性質や状態。心がうかれて思慮に欠けている状態。うわっ調子。
➁ 陽気で、はでな性質や状態。ぱっと人目につくさま。
➂ 気まぐれに異性から異性へと心を移すこと。決まった妻や夫、婚約者などがいながら、他の異性と恋愛関係を持つこと。また、そのさま。好色。多情。
としている。このブログに関係するのは➂ということになるだろう。
では、「不倫」はどうか。
「不倫」について、「道徳に反すること。特に,男女の関係が人の道にはずれること。また,そのさま。」と書いているものがあったり、「不倫とは、婚姻関係にある男女が、夫や妻以外の異性と恋愛関係になり、肉体関係をもつことです。」などと説明しているものもある。
後者であれば、不倫=不貞行為ということになるだろう。
そうすると、浮気が一番広い概念であり、不倫はそれよりは狭く、不貞行為は不倫の解釈により、不倫より狭いか、あるいは不倫と同じだということになるのだろう。
(ひとこと)
昔、「三年目の浮気」などという歌が流行ったことがあった。
なんとなく笑いの要素もあったような気がするが、今だったらアウトなのではないだろうか。
そういう意味では、「浮気」に対する社会の目の変遷を感じるところである。