東京地裁での刑事裁判
2020年03月06日
今週、東京地裁で刑事裁判に弁護人として出る機会がありました。
東京弁護士会から福島県弁護士会に登録替えをしてはや10数年、東京地裁では民事裁判に出ることは何度かありましたが、刑事法廷に出たのは10数年ぶりです。
国選事件であれば、地元の弁護士会の弁護士に配転されますので、地元会以外の弁護士が弁護人に選任されることは滅多にありません。
今回は、私選弁護人として出廷したわけです。
10数年ぶりの東京地裁での刑事法廷でしたが、一番印象に残ったのは、傍聴している人が多かったということでした。
10数年前は、傍聴席には関係者以外の人が見に来ているということはまずありませんでしたが、今回は、関係者でない人が7人くらい(カップルを除けば単体)傍聴していたのでした。
いろいろ理由を考えてみましたが、刑事裁判の傍聴記が出版されたり、SNSでアップされたりして、裁判の傍聴のハードルが下がったということがあるのかなと思いました。
裁判の公開原則は、憲法82条1項に規定されているところでもあり、市民の皆さんが裁判に興味を持っていただけるということはよいことだと思います。
法廷の中にいた私も、「緊張感を持ってやらなければならないな」とあらためて考えさせられました。