食べ歩き禁止条例
2019年04月01日
弁護士の佐藤剛志です。
先日、神奈川県の鎌倉市が食べ歩き自粛条例を可決したということです。
これは、観光客らが混雑する場所でアイスクリームや団子などを食べながら歩いているところ、市民から服に着いたという苦情が相次いだことから、マナー向上のために制定が検討されていたものです。
もともとは、市内のハイキングコースでトレイルラン(林道や登山道などの未舗装の道路を走るもの)をする者がハイカーなどと接触する事故が多くその規制を考えていたそうです。
しかし、広いエリアにまたがることから規制の実効性に疑問があったため、禁止や規制が妥当でないと判断したということです
他方で、観光客による食べ歩きや危険な場所での撮影行為などマナー違反の行為が多く見られたことから、迷惑行為の防止及びマナー向上を目指して制定したものだそうです。
そのため、条例の名称も「鎌倉市公共の場所におけるマナーの向上に関する条例」というものです。
京都など各地で観光公害と言われる状況があります。
私も旅行に行くとつい気持ちが緩んでしまい、歩きながら物を食べることもあります。
しかし、観光地も本来生活する人のための街、迷惑する人がいるということを忘れないようにしないとと思います。