部活動
2019年03月21日
弁護士の佐藤剛志です。
いわき市では、平成31年4月より市立小中学校で行われている部活動について、休養日の設定や、活動時間の上限などを定めた「いわき市立中学校部活動運営方針」を実施します。
休養日は、原則として平日に週1日以上、土日のいずれか1日以上とする。
活動時間は平日2時間を上限、土日や長期休業中は3時間を上限とする。
なお、大会やコンクール等がある場合は例外が認められています。
その他に顧問による体罰、パワハラ等の根絶を明記しています。
私が中学生の頃は、特に運動部は土日も毎日練習し、夏休みは一日中練習をしていることもありました。また、体罰なども実際ありました。
当時はそれが常識でしたので、それほど問題とも思いませんでしたが、特に成長期の児童・生徒の健康面を考えるとこのような制限が必要になるのだと思います。
この方針は、顧問の教職員のワーク・ライフ・バランスの実現の観点からも制定されています。
日本は、一つのことに秀でることを評価する文化だと思います。
そのため小中学生の頃から、部活一辺倒ということもこれまでは評価されてきたと思います。
しかし、これからは、このように小中学校の頃からバランスの取れた生活をすることによって、大人になってから適切なワーク・ライフ・バランスをとれる日本人が増えてくるのかなと思います。
部活の時間を減らした分、だらだらとゲームをしているだけということにならないように、有意義な生活をさせたいものですね(そこが、なかなか難しいですが…。)