スポーツ細菌
2019年07月16日
弁護士の佐藤剛志です。
マラソン選手の腸内には、乳酸を分解して脂肪酸に変える細菌が多いという研究結果が、ハーバード大学らなどのチームが発表したというニュースがありました。
乳酸は疲労の原因とも考えられている物質ですが(そうではないという見解もあるようですが)、これが分解されることにより、疲労が蓄積せず持久力が高まるということかもしれません。
マラソン選手が行う高地トレーニングは、血液中の赤血球やヘモグロビンを増加させて酸素の摂取能力及び供給能力を高め競技能力を高めるものですが、これは適正なトレーニングとされています。
これからは、腸内細菌を増やすトレーニングなども開発されるかもしれませんね。
しかし、トレーニングで増やすのではなく、薬のように取り込むこともできるとしたら、どこまでが適正なもので、どこからが違反かなかなか線引きが難しくなる気もします。
そうするとあらかじめ腸内細菌を増やしておくことはドーピングと同じような問題になるのかもしれません。
競技の前に検査をして腸内細菌が一定の範囲から外れた場合には、失格になるなどのケースが出てくるのかもしれませんね。