出国税
2019年01月17日
弁護士の佐藤剛志です。
いわゆる出国税(正式には国際観光旅客税)の徴収が今月の7日から始まったということです。
海外旅行に行く人はもちろん、日本に来た外国人が自国に戻る際も適用されます。
年500億円の増収を見込んでいるということですが、出国1回につき1000円徴収されるのですから、5000万人の出国者を見込んでいるということですね。
外国人観光客の増加を目的として、そのための旅行環境の整備の財源とするそうです。
観光施設の翻訳機の配備や無線LANの整備などの補助も予定されているようです。
なお、「観光」「旅客」税ですから、強制退去者や航空機の乗員は課税の対象になりません。
仕事や留学などの目的の場合は「観光」ではないから課税されないかというと、条文上「観光旅客その他の者」と規定されていますので(同法2条1項3号)含まれることになります。
新聞記事などでは「出国税」という言葉が使われていますが、こちらの方が実態に合っていると思います。