佐藤法律事務所ブログ

再審開始決定

 

弁護士の佐藤剛志です。

先日、再審開始の決定を得ることができました。

刑事事件では、時々「再審無罪判決」等という言葉を聞くかもしれませんが、今回は民事事件で再審開始の決定を得ました。同じ事件について改めて裁判をやり直すことを、裁判所が認めたということになります。

裁判は一度確定すれば、法的安定性の観点から、同じ内容について再び争うことは原則としてできません。
判決が確定したのに、また同じ事件について裁判することを認めたのでは、紛争が蒸し返されて、裁判をする意味がなくなってしまうでしょう。
しかし、その判決が明らかに不当な手続きによって出されてしまった場合、その判決の効力を認めたままだと不当ですから、これを救済するため、例外的に再審という救済手続きが認められるのです(民事訴訟法338条以下)。

再審は、あくまでも例外なので、極めて重大な手続上の瑕疵、その瑕疵があるためにおよそ裁判を受ける権利(憲法32条)が保障されたことにはならないというような場合に限って認められます。そのため再審の訴えの件数自体が少ないのですが、開始決定が出されることもめったにありません。
私も、再審の申し立てをしたこと自体初めてでした。
証拠集めなどに苦労しましたが、無事に決定を得られてよかったです。
再審開始後の手続も気合を入れていく所存です。

ちなみに、同じ救済手続きでも、控訴審、上告審での手続きとは考え方が異なります。
控訴審、上告審の場合、事件は続いており、慎重を期すために2度、3度と判断する機会を設けているものです。「三審制」という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。
第一審判決が出されたとしても、控訴すれば判決は確定しません。さらに上告審で争っている場合には、控訴審の判決は確定しません。この場合第一審から上告審は一つの手続きと考え、最終的に判断された段階で確定します。
既に一度裁判の内容が確定しており、その状態で再度の手続きをする再審とはこの点が異なるものです。

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